web関連業務に役立つノウハウ blog

WEB、IT関係のTipsを紹介しています。

【Wordpress】会員サイト構築Tips-有料会員のみのサイト作成

imple Membershipをはじめとする会員管理プラグインの導入では、一般に、無料会員から有料会員への移行システムが求められていますが、コンテンツによっては有料会員のみの構築が望まれる場合があります。本記事では有料会員のみのサイト作成における注意点を挙げています。

Simple Membershipの落とし穴

メンバーシップ系のプラグインの一つ、「Simple Membership」はWordpressに無料および有料会員の概念を追加することができます。「会員」は各ユーザーにユーザー名とパスワードを設定することで構成され、そのプロセスに「決済」が生じる場合は有料会員の区分となるような仕組みです。ここで厄介なのが、有料会員になるためには先ず無料会員になる必要があるということです。つまり、ユーザー名とパスワードを発行したうえで決済をしなければならず、内部的には、当該会員データを有料会員ステータスに変更するという操作をしているからです。

これらのことから、無料会員登録の後、有料会員のための決済をすることになるため、画面遷移を少なくとも2回する必要があります。無料会員登録ページと、有料会員となるためのコンテンツ購入ページの2つです。

無料会員登録ページから有料コンテンツへの移行

無償版のSimple Membershipをインストールすると、デフォルトで会員登録ページが作成されます。このページではユーザーが会員登録をすることができます。

有料会員登録ページですが、前述したとおり、有料会員となるためのコンテンツ購入ページという方が正しい表現となります。つまり、商品を購入する操作により「会員レベルを変更する」仕組みを利用して有料会員登録としているのです(商品購入ページの作成方法についてはいろいろな方法がありますが、筆者はStripe Paymentsを利用した方法をお勧めしています。 〇【WordPress】WEBページ収益化の味方「Stripe Payments」 )

例えば、こちらのサイトでは、動画配信を実施していますが、本編動画視聴には有料会員登録が必要となります。有料会員登録では、「視聴権を購入する」という動作により、無料会員のステータス(レベル)が有料会員へと変更されるという仕組みです。

実際に登録フローを見ていただければわかりますが、当該サイトでは無料登録を済ませると、自動で視聴権購入ページへ遷移します。また、無料会員となったが、購入はせず、一度ログアウトした場合でも、次回ログイン時には購入ページへと誘導されます。これらの動作を設定することで、無料会員から有料会員への移行をスムーズにすることができます。

無料会員登録後のページ遷移、ログイン時のページ遷移

無料会員登録ページならびに(Stripe Payments を用いて)商品ページを作成した後は以下の操作を実施します。

①左メニューの「WP Membership」⇒設定⇒詳細設定⇒登録後の転送先URL:商品購入ページのURLに設定

② 左メニューの「WP Membership」 ⇒会員レベル⇒無料会員として設定している会員レベルの「Edit」⇒After Login Redirection Page :商品購入ページのURLに設定

※「After Login Redirection Page」はSimple Membershipのアドオンプラグインである「Simple Membership After Login Redirection」の機能です。必ず事前にインストールしてください。 〇【Wordpress】 Simple Membership After Login Redirection について

以上の設定をすることで、無料会員から有料会員への決済を伴うフローがスムーズに実現できます。是非、この設定を参考にしていただき、有料会員サイトを作成してみましょう。