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WEB、IT関係のTipsを紹介しています。

【WordPress】会員サイト構築Tips-有料会員へスムーズに移行

別記事にて無料会員から有料会員への移行システムについて紹介しました。〇【Wordpress】会員サイト構築Tips-有料会員のみのサイト作成
本記事では、もう少し具体的に内容を解説し、運用に失敗するケースも含めてご紹介します。

プラグインの準備

まずは、過去記事をご参考に、3つのプラグインを導入し、必要な初期設定をお済ませください。
【WordPress】WEBページ収益化の味方「Stripe Payments」
【WordPress】会員サイト作成の味方「Simple Membership」
【WordPress】 Simple Membership After Login Redirection について

商品の準備、会員レベルの設定

有料会員サイトを作成する前提でご説明します。また、ユーザが購入するフローとあえて逆向きに作成しておりますのでご注意ください。
まずは商品となるサービスの設定をStripe Paymentsにて設定します。

Add New Productから商品の価格や説明を記載します。こちらの設定内にショートコードが用意されておりますので、購入セクションを作成したいページに挿入することで購入を誘導することができます。

続いて、当該決済が完了した際に移動するページ先のURLを設定します。こちらについてはグローバル設定が事前にされていることかと思いますが、念のためこちらにも記載しておきます。

また、当該会員サービスを購入した後に移行する先の会員レベルを選択しておきます。つまり、無料会員登録を済ませたユーザが決済をすることで有料会員に移行するという設定をここでします。

ここまでで、決済から有料会員への移行システムが仕上がりました。次は無料会員登録から決済までの流れを見てゆきましょう。

会員登録ページから購入ページへ

前述したとおり、購入ページはショートコードを用いて作成することができますので、任意のページに作成します。また、Stripe Paymentsのデフォルト生成ページに商品一覧ページも作成されますので、こちらを活用するのもよいでしょう。

会員登録ページはSimple Membership インストール後、自動で生成されますが、ショートコードを活用することで自作することもできます。ショートコードの一覧については下記の記事をご覧ください。
【WordPress】 Simple Membership ショートコードを最大限に活用する

無料会員登録ページが作成できたら、会員登録後のページ設定をします。
Simple Membership →設定→詳細設定
ついでに「新規登録後の自動ログインを有効化」にチェックを入れましょう。

登録後の転送先URLには、事前に作成した商品購入ページのURLを入力しておきます。
ここまでで、利用登録ページから購入ページへの移行が可能となりました。また、購入ページから完了ページへの移行が済んでおりますので、以上ですべて完了したかに思えます。

無料会員登録の段階で脱落するユーザへの対応

ここまでで重要になるのが、「無料会員登録まではしたが、購入は後にしよう」というユーザへの配慮です。このようなユーザは次回サイト訪問時には購入ページへ移行しなければなりません。しかしながらそのことに気づかなかったり、そのユーザのためだけに購入ページのリンクもつくらなければなりません。このあたりが「失敗」のポイントです。ここでSimple Membership After Login Redirectionの登場です。〇 【WordPress】 Simple Membership After Login Redirection について

当該アドインで無料会員のログイン後ページを購入ページに誘導するように設定すればよいのです。したがって、無料会員の会員レベル設定にて、ログイン後ページに購入ページのURLを設定します。

これにより、無料会員登録ステップで停止した会員に関しても、その後の購入フローをスムーズに進めていただくことができます。

以上の各ページは一方通行で進むため、進行状況のバーなど、進捗を明らかにするデザインを追加するとなおよいと思います。例えば下記のサービスでは、「STEP1/STEP2/STEP3」といった具合に表記し、現在の状況が分かるように工夫されています。
がんと生きる言葉の処方箋

以上の通り、ユーザビリティを中心に、手元にある無料の技術で対応することで、コスパの良いサービスを作成することができます。邪道な使い方かもしれませんが、投資額を下げることもWEBサービスを軌道に乗せるために重要な切り口ではないでしょうか。