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【Moodle】小テストの作成

Moodleでは活動モジュールの一つである「小テスト」機能を活用して、教育コンテンツを作成することができます。小テストはMoodle上での作成・編集以外に、ローカル環境で作成したものをインポートすることができます。
本記事では小テストの作成方法ラインナップについて紹介します。

 

コース内で小テストモジュールを作成すると、問題の追加が可能となります。問題の追加は、1問ずつの作成もしくは問題バンクからの追加が選択可能です。問題バンクはあらかじめ作成しておいた問題を小テストモジュールに追加する方式です。

本記事では、小テストでの新規作成方式と問題バンクでの小テスト作成が同様の流れのため、問題バンクへのインポートフォーマットを紹介します。

①Aiken

メモ帳などで作成できるテキストファイルに、文章を記入してゆく形で多肢選択問題を作成するための方式です。いくつかの注意点や制約があるのが特徴です。

②Blackboard

Blackboard Learnは、オンライン学習、コミュニティの構築、知識の共有などを目的としたアプリケーションであり、Moodle問題バンクへのアップロードでは当該システムで利用される互換性の高いファイル交換のための規格であるQuestion and Test Interoperability (QTI) 規格、POOLファイルが活用できます。

③Examview

ExamViewは用途に応じたテストをすばやく簡単に作成することができるテスト作成ソフトです。Moodleでは、ExamViewで作成したテストをエクスポートしたものをアップロードすることができます。一部の古いバージョンではエクスポート形式でXMLフォーマットが選択でき、より新しいバージョンのものではExamViewXMLとしてエクスポート、Moodleにアップロードできるようです。

④GIFTフォーマット

GIFTフォーマットはMoodle独自のテキストフォーマットで、様々な問題形式に対応しています。筆者はこちらのフォーマットをお勧めしています。しかしながら、テキストの文法がややこしい部分があり、小テストの問題企画段階のフォーマットとの整合性が取れないケースが散見されているようです。
当サイトではエクセルファイルで作成した問題のリストをGIFTフォーマットに変換するVBAプログラムを作成し、ご提案しております。是非ご覧ください。

Moodle XML

Moodle独自のXMLファイルは様々な問題形式をサポートしています。基本的にはXML形式のタグによる問題構成が行われますので、そのほかの独自フォーマットと比較すると直感的にわかりやすい様です。GIFTフォーマットと比較して問題文に関係する部分以外のタグ部分が多い印象です。

⑥Web CT

WebCTはe-ラーニングシステムの一つであり、当フォーマットでは、さまざまな種類のWebCT問題をインポートすることができます。さらに、画像が埋め込まれたzipファイルのインポートも可能なようです。

⑦Wordテーブルフォーマット

Microsoft Wordファイルを活用したフォーマットです。一定のルールに則り、Wordファイルを構造化することにより、問題作成の簡易化が可能です。しかしながら、問題の保存形式としてはwordファイルが好まれることは少なく、また、当機能の導入には別途プラグインが必要となる様です。

<まとめ>
・問題作成数が少ない場合は、直接、moodleの小テスト作成画面から作成することが結果的に効率的です
・多くの問題を作成したり、スタックした問題から複数の小テストにアレンジして構成する場合は、問題バンクへのインポートを検討すべきと考えます
・問題バンクへのインポートでは、サポートされる問題形式の種類やコーディングの難易度から、GIFTフォーマットやMoodleXMLがおすすめです
・当サイトでは、excel形式からGIFT形式に変換するフォーマットをご用意しております。